業務用低圧自家発ソーラーの導入例
2019年10月15日
業務用低圧の事業所は自家発ソーラーで電力コスト削減可能


関西でも由緒ある歴史を誇ります阪堺電気軌道株式会社様。9月27日、大阪の都心ターミナルである同社天王寺駅舎の屋根に13.12Kwのソーラーが稼働を始めました。このソーラーは、発電量を100%自家消費する低圧用の自家発ソーラーです。今回は低圧契約での再生可能エネルギー自家発を考えてみたいと思います。
もちろん、太陽光ですからCO2の削減は可能です。こちらのケースでも年間約6tのCO2を削減致します。しかし、メリットは何といっても電気コストの削減です。業務用低圧(業務用電灯B)の電気料金は20円台後半(再エネ賦課金込)です。例えば年間ソーラー発電量を15000Kwh、単価27円/kwhとして計算すると年間削減電気代は、405,000円になります。こちらのお客様が、ずばりその数値とは申しませんが、お詳しい方ならば13KwのPVシステムの投資回収年数をご想像頂くのは容易いのではないでしょうか。お客様も、CO2削減効果はもちろんながら、電気代削減効果も高く評価して導入を決めて頂きました。
本システムのPVはSunmun社製単結晶160w×82枚、PCSは田淵電機製9.9Kwです。尚、今回蓄電池は導入しておりません。又、自家発電は系統連係となる関係で、電力会社様と連携協議も必要ですが、私たちは自家発屋で培ったノウハウで導入に必要な諸手続きをクリア致しました。例えば年間使用電力量45,000kwhとしてソーラー自家発電分の15,000Kwhは33.3%に相当します。これは大きな削減効果ですね。余談ですが、自家発電には様々な電力会社規定の付加料金制度があります。典型的なものがアンシラリー料金です。ただ、太陽光には現在特例でアンシラリーが免除(54円/kw)されています。