よくあるご質問(FQA)のページ

熱分解装置とCO2ゼロカウント発電に関しましてお客様からお問合せが多い項目を順番に記載しております万一ここに記載のないご質問がございましたら、お気軽にこちらまでお問合せください。


1.油化に関する技術面・法律面に関して

質問①

熱分解(油化)と焼却の違いを教えてください

 ▶回答・・・・・・・・・

熱分解とは、ほぼ無酸素状態で対象物を蒸し焼きにすることです。廃プラスチックの場合は、熱分解により液化→ガス化→冷却→液化の工程を経て、炭化水素燃料(灯油相当)を回収することができます。熱分解後に残るのが残渣です。熱分解中、外部への排ガスは発生しませんが、前段にご説明したガス化から冷却の工程で、液体(油)に戻らない余剰ガス(オフガス)がありますので、二次燃焼装置で処理し、法的にも基準をクリアした排気を実現しております。

一方、焼却(燃焼)は対象物を高熱(燃焼炎)によって激しく酸素と化学反応(酸化反応ともいう)させることを指します。廃プラスチックを焼却した場合、熱分解で回収できる炭化水素油相当がそのまま燃焼しますが、熱分解と比較すると燃焼温度は高く、且つに急激に燃えてしまうため再生油を回収することは出来ません。又、廃プラスチックの焼却は、焼却炉に付帯する排ガス処理装置等の設備が必要です。

◀質問②

本装置導入に際し、何故廃掃法上15条の「設置許可は不要」なのでしょうか

 ▶回答・・・・・・・・・

廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令の一部が平成17年2月18日通達:環廃対発050218003 (熱分解に係る廃棄物処理基準の明確化)に改正され、この通達において、再生利用を目的として炭化水素油の生成について、焼却施設に該当しない装置の条件は以下の通りとなっいます。

○ 生成される炭化水素油の重量が処理量の40%以上であること。

○ 回収されないガス量が25%以下であること。

以上の条件を満たす本装置は焼却施設には該当しません。よって、設置許可は不要となります。

◀質問③

本装置導入に際し、中間処理の資格取得は必要でしょうか

 ▶回答・・・・・・・・・

廃プラスチックを集める際に、有価で購入する方法と、処理費を頂いて集める逆有償の方法があります。購入で集めるケースでは中間処理の資格はなくでも可能ですが、私たちのシステムは中間処理の資格申請書の作成サボート付ですから、中間処理の資格を取得し逆有償方式で運営されることをお薦めしています。

◀質問④

本装置導入に必要な有効敷地面積、工場床面積を教えてください

 ▶回答・・・・・・・・・

有効敷地面積は約2000坪、油化工場床面積約200坪、廃プラスチック保管庫用スペースも必要です。更に、CO2ゼロカウント発電を導入さされる場合は、発電機、制御盤、燃料タンク用の敷地面積が追加で必要となります。 

◀質問⑤

熱分解装置の投入前に廃プラスチックを圧縮する必要はありますか。

 ▶回答・・・・・・・・・

圧縮、チップ、排砂等は原則不要です。熱分解窯の内径は約2mですから、余程大型のもの以外はそのまま投入することで対処可能です。

◀質問⑥

廃プラの材質により再生油の回収率は異なりますか。

 ▶回答・・・・・・・・・・

材質がPP,PE.PSの場合、再利用可能な再生油は概ね70%程度となります。但し、廃ブラに付着した不純物(汚れ)の比率により、再生油の回収率は変動致します

2. CO2ゼロカウント発電に関して 

◀質問①

自家発電以外でもゼロカウント発電になる場合を教えてください

 ▶回答・・・・・・・・・・

売電、PPAや自己託送も対象です。詳しくは直接お問合せください。  

3. 経済性に関して 

◀質問①

中間処理の資格取得がベストな理由を詳しく教えてください。

 ▶回答・・・・・・・・・・

逆有償の年間収入は年間2800トンの廃プラスチック引取りの場合で、凡そ1.4億円程度(直近相場50千円/tで計算)です。経済的にも中間処理の資格取得が得策であることがわかります。

◀質問②

相場の変動が再生油にあると聞いています。今後の相場トレンドはどう考えたら宜しいでしょうか。

 ▶回答・・・・・・・・・・

相場は経済環境によって変動致します。代表的なのが原油相場です。2023年9月現在灯油店頭価格は121円/L(資源エネルギー庁発表)です。エネルギー価格は、原油相場の高騰(コロナ禍・ウクライナ戦争等)により、高止まり状態です。残念ながら、当面エネルギー価格の急落や大幅な下落は見込めそうもないと考えられるため、エネルギー価格に連動している再生油も、暫くは高単価が続くものと推察しています。

4.廃プラスチックに関して

◀質問①

必要な量の廃プラスチックは確保できますか

 ▶回答・・・・・・・・・

標準仕様の熱分解装置を日に16時間、年間300日稼働させて場合、必要な廃プラスチックの量は年間約2800トンです。 私たちが、廃プラスチックの供給元をご紹介致しますので、量の確保は問題ないものとお考え下さい。 

5.リサイクル製品の引取り先に関するご質問

◀質問①

再生油はどんな先へ販売するのでしょうか

 ▶回答・・・・・・・・・

廃プラスチックの調達と同じく、お客様との商談がより具体的に進展した段階で、引取り先をご紹介させて頂きます装置導入の契約締結時には、廃プラスチック調達、再生油販売先が確定した状態です。

6.メンテナンス体制に関して

◀質問①

装置のメンテナンス体制について教えてください

 ▶回答・・・・・・・・・

メンテナンス契約を締結頂いた場合、熱分解装置の製造元が油化装置、発電装置ともども全国メンテに対応致します。